ミネラルの必要性③
必要性が分かったところで、ミネラルを多く含む食品にはどんなものがあるでしょうか。不足しやすいと言われているミネラルは、カリウムカルシウム亜鉛の4つです。
◎カリウム(主要ミネラル)を多く含む食品
刻み昆布、乾燥わかめ、バナナ、きなこ、ドライトマト、かんぴょう、ドライマンゴーブロッコリー
(乾物やドライフルーツなど、水分量が少ない食べ物ほどカリウムが多い傾向がある)

◎鉄(微量ミネラル)を多く含む食品
レバー、卵黄、きな粉、しじみ、バジル、かわのり・岩のり(素干し)、ほしひじき、きくらげ、小松菜
(鉄分は肉や魚に含まれる「ヘム鉄」と、野菜や海藻に含まれる「非ヘム鉄」に分けられ、ヘム鉄の方が非ヘム鉄よりよりも身体への吸収」率が高い)
◎カルシウム(主要ミネラル)を多く含む食品
干しエビ、バジル、カタクチイワシ(田作り)、さくらえび(素干し)、チーズ、しらす(釜揚げ)、サバ缶、納豆
(チーズの中でもカルシウムの含有率が高い順にパルメザン→プロセス→カマンベール→モッツァレラだそうです)

◎亜鉛(微量ミネラル)を多く含む食品
牡蠣(燻製油缶詰→水煮→生→フライ、小麦胚芽)、豚レバー、ホヤ、牛肩ロース、牛ひき肉、小豆、ひよこ豆、ビーフジャーキー、ナッツ類
(一般的な食事をしていれば、不足することはありませんが、肉や魚をあまり食べない方は不足する傾向があるので注意しましょう)
      
ちなみに、上記4つのミネラル不足がもたらす症状は~
▲カリウム―血圧異常、不整脈、腎機能不全、糖尿病、便秘、喘息、がん、筋無力症、腸閉塞等
▲カルシウム―歯や骨の発育不良、骨粗しょう症、高血圧、喘息、動脈硬化、皮膚病、ストレス等
▲鉄―貧血、甲状腺ホルモンの機能異常、神経過敏、動悸、冷え、胃がん、月経異常、生理痛等
▲亜鉛―生殖機能障害、前立腺肥大、がん、皮膚炎、生理不順、味覚障害、貧血等
これは、ドイツの学者リービッヒの法則ですが「ミネラルは、身体の中でそれぞれの相互関係によって成り立っている」、ということから、例えば、カリウムはナトリウムとカルシウム。カルシウムはリン、ナトリウム、鉛、亜鉛、マグネシウム、マンガン、カリウム、鉄と相互関係があります。鉄もカルシウム、水銀、リン、鉛、亜鉛、アルミニウム、マンガン。そして、亜鉛は銅、鉄、カルシウム、水銀、ニッケル、リン、ナトリウム、鉛と相互関係があるのです。こう言うと、何を食べていいか分からなくなるよ~と、声が聞こえてきそうですね。でも日々、私たちの身体を動かしてくれている、食事の大切さもよく分かのではないでしょうか。